5月のGWが終わり、気候もぐっと夏めいてきました。
しかし、例年のことですが、この時期は来店が少ない時期です。

そこで今日は洋服の「素材」について書いてみます。

最近よく見かける素材で「タフタ」と「タイプライター」があります。
両方とも「ハリ感」がある素材です。

タイプライターに関しては以前書いた記憶がありますが、再度記述してみます。

タイプライター生地とは、繊維が長く、細い綿糸を高密度で織り上げたもの。
繊維が密に織り込まれているので、頑丈な作りであるのに軽量で保温性も兼ね揃えた機能的な生地の代表といえる素材です。

タイプライター生地の名前の由来は、諸説あるようです。
今回は2つ説をご紹介します。

  • タイプライターで使う印字用リボンに用いられたことに由来しているという説。
  • タイプライターで打てるほどに、高密度に織られた生地であるという説。

2つの説からタイプライター生地とは、それだけ丈夫ということです。

アイテムとしてはシャツ、アウター、ボトムなどに使われています。

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では「タフタ」とは・・・

元来、タフタ(仏: taffetas、葡: tafeta)とは、平織地に横畝のある薄い絹織物の一種。
名前はペルシア語で「紡ぐ」あるいは「撚糸(ねんし)で織った」を意味する「taftah」に由来します。
日本語では、琥珀織に似ることから薄琥珀(うすこはく)とも呼ばれています。

今は、タフタ生地の素材は一般的にはポリエステル、ナイロンが多く、独特のハリと艶のある加工された生地です。

現在は、化繊で織られますが、ワンピース、コート、やブラウス、ボトム、リボンなどの他、服の裏地や傘などにも沢山使われます。
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細い横畝のある平織り(縦糸と横糸を一本ずつ交差させて織る織り方)で、程よい光沢があり、横方向にはりがあります。しわになりにくい特徴もあります。